どぉ~も!!ヒルサイ 河合です!!!
週末にヒルサイ秋冬ルックブック用の撮影に鎌倉へ行ってきました!!!
Continue reading “LOOK BOOK in 鎌倉 オフショット”どぉ~も! ヒルサイ河合です!!
*『ヒルサイ』は『Hill’s Side House(ヒルズサイドハウス)』の愛称です
バッグを買うとき選ぶポイントってなんですか?
Continue reading “バッグを選ぶときのポイント ~素材編~”皆さん、帆布ってご存じですか?
帆布(はんぷ)と呼びます。英語では『キャンバス』と呼ばれています。
アウトドアブランド『LLBEAN(エルエルビーン』の代表的アイテム『ビーントートバッグ』の素材も帆布。
食のセレクトショップ『ディーン&デルーカ』のランチトートバッグで使われているのも帆布です。
それほかにも色々な物の素材として使用されていて僕たちの生活の中では身近な存在なんですが、知らない人が多いのも現実。
帆布を『はんぷ』と呼べない人もいれば、帆布の漢字を『頒布』だと思っている人もいます。
知らないから皆さんが困るという事は全然ないのですが、日本の素晴らしい帆布のこと是非知っていただきたいし Hill’s Side Houseがなぜ帆布を使うのか知ってもらいたくてブログにしました。
この順にご紹介します。
14世紀、油絵の画材や刺繍のベースなどに
使用されていた帆布。
その後、元々の強度を活かし、帆船の帆として使用された事で世界的に知られる素材となり 馬車に使う幌や作業パンツの素材など多岐に渡って使用されるようになりました。
誰もが知っているジーンズの王道『リーバイス』で有名なリーバイ・ストラウスも アメリカサンフランシスコで洋品雑貨や織物を取り扱う卸商の時馬車の幌に使用されていた 帆布を卸していたという記録も残っています。
Hill’s Side Houseもコラボレーションしている『ジェイブWデイヴィス』 商品説明にも書いていますが、リーバイス501の原型を作った人物とされています。
彼が501を生み出す前に仕立てていた作業パンツも生成の帆布を使っていたとされており、 そのパンツのポケットの隅に馬具で使用していたリベットを補強として打ち付けたのが501の始まりとされています。
世界的に見ても帆布の歴史は深く、一般庶民の身近な存在として活躍していました。
日本では江戸時代、世界から伝わり、和船の帆として使用されていました。
当初は、むしろで作った物や綿布を2~3枚重ね合わせて繋ぎ合わせた物が主流でしたが、 製造に手間がかかる割に耐久性が非常に低い代物でした。
当時、廻船業を営んでいた『工楽松右衛門(くらくまつえもん)』という人物がこれからの廻船業はより速い船がいると考え その為には、どんなに強い風でも受け止める事ができる丈夫で軽い帆を作ろうという事で平織物による帆布を考案したとされています。
それが『松右衛門帆(まつえもんほ)』と呼ばれ、現在の帆布の原型となります。
帆布の産地と言えば岡山県倉敷・児島地域。倉敷帆布や児島のジーンズと言えばファッションが好きな方はご存じかもしれません。
海が近いこの地域では、塩害の影響もあり農耕に適さない地だったという事もあり綿づくりが盛んに行われました。
今でも、日本で流通している帆布の約7割はこの地域で生産されています。
帆布は、生地の厚みにより質感、価格が大きく変わります。 一般的に、日本製は『号』海外製は『オンス』と表記されます。
1号~11号までの種類があり、数字が小さくなるほど1本の糸が太くなる為より丈夫で厚い生地へと織り上がります。
1~3号の極厚帆布を織ることができる技術は、世界でも唯一、Hill’s Side Houseでもお世話になっている (株)タケヤリだけとなります。
帆布は、非常に多くの工程を通って織り上げられます。簡単に説明しますね。
①合糸(ごうし)
原糸と呼ばれる糸2~8本を1本の糸に合わせる作業です。合わせる糸の本数で先ほど説明した帆布の厚さが決定します。 糸の終端では次の糸を手作業でつなぐ熟練の技術が必要となります。
②撚糸(ねんし)
合糸した糸をねじる作業です。繊維が束ねられる事で糸の強度が増して、毛羽立ちにくくなります。
③整経(せいけい)
織り機にセッティングする為経糸(たていと)を整える作業です。 まず1/10の糸をチーズと呼ばれるロール状にしていきます。
その後『ビーム』と呼ばれる巨大なロールに巻き直していきます。
④経通し(へとおし)
ビームに巻いた経糸を『リード』『ヘルド』『ドロッパー』と呼ばれる織り機のパーツに1本1本手作業で通していきます。
⑤製織(せいしょく)
織り機にビームを載せ、緯糸(よこいと)をセットして平織りされていきます。
織り機によりますが、Hill’s Side Houseが使用している帆布は、現在では希少な『シャトル織機』という旧式の織り機で織られています。
1日8時間で50~70mほどで現在普及している高速織機に比べて非常にゆっくり織り上げる事で美しい仕上がりとなります。
シャトル織機とは、ジーンズが好きな方にはたまらないセルヴィッチデニム
(耳付きデニム)を織るヴィンテージマシンです。
ここは、また別の機会にブログにしようと思っています。
⑥流し検反(ながしけんたん)
織り上がった帆布を50mごとにカットし、検反機にかけてキズや汚れなど細かくチェックします。
⑦畳み(たたみ)
帆布を1mごとに重ねて畳み、さらに2つ折りにして積み上げます。
⑧仕上げ(しあげ)
流し検反でチェックしたキズの箇所を熟練の職人が再確認し補修していきます。
最後に刷毛(はけ)で綺麗に仕上げて完成となります。
日本製の生地厚みの単位『号』は、JIS規格(日本産業規格)の基準により厳格に規定されていました。 1997年、その規定は廃止されましたが、(株)タケヤリではその規定に則りクリアしなければ世の中に出しません。 それだけ、自分たちが作り上げる帆布に対する自信と誇りがあるという事だと思います。
これだけの多くの工程を踏むことで世界に絶賛される高品質な帆布が生み出されます。
世界でも成功している日本人ファッションデザイナーは数多くいます。 コムデギャルソン・ヨウジヤマモト・イッセイミヤケ・サカイ・アンダーカバー。。。
それでも世界的に見て日本の製品輸出は約5%とフランス65% イギリス63%等に比べて非常に低いのも現状(2018年データ)
でも製品に比べて生地は33%と割合が高いんです。
他の国と比べても高い数値となっています。
倉敷で生産されている帆布やデニムは『グッチ』や『ディオール』『ルイヴィトン』などそうそうたる ハイブランドに高評価を得ています。
ぼくは、もっともっと評価されるべきだと考えます。
日本人が海外の方に
『僕の国ではこんなところが素晴らしんだ!!!君の国はどんなところが素敵なんだい?』
という質問に答えられない日本人が多いという記事を読んだことがあります。
それって凄く悲しくないですか?
僕自身、
『日本の帆布は凄く時間かけて丁寧に織られているから品質が良くて美しんだ!!! 君の国で同じことはできないと思うよ!!!』
って自信持って伝えれるようもっと多くを学ぼうと思っています。
Hill’s Side Houseのバッグに使っている帆布は、すべてタケヤリさんで織られた帆布を使わさせてもらっています。
(株)タケヤリとは、帆布の産地倉敷で創業130年の歴史を誇る老舗の工場です。
児島地区で行商をやっていた武鑓石五郎と機織りの名手として有名だった梅が工楽松右衛門が考案した松右衛門布に着目し 製造業を始めました。
その後も時代の変化に合わせながらその技術を伝承し続けています。
Hill’s Side Houseの本社も岡山県にありそのご縁でタケヤリさんと知り合い、今もお付き合いいただいております。
タケヤリさんが生産する帆布は、丈夫で非常にキメが細かく上質な帆布を生産されているという事もありますが、老舗という名にあぐらをかかず 常に未来を見て、新しい事に挑戦する会社の姿勢に尊敬し共感しました。
タケヤリさんも自社の強みを活かしてバッグやマスク・エコバッグなどを販売しております。 良ければサイトの方ご覧ください。
帆布には、色々な種類があります。
織り上がった生地を生機(きばた)と言い、素材そのままを使用する場合もあれば染色して色付けた帆布もあります。
その以外にも反応染めや硫化染め、バイオウォッシュなんかの後加工した帆布もあります。その中にパラフィン加工というものがあります。
パラフィンとは、皆さんにもお馴染みの蝋(ろう)の事です。 帆布の上にパラフィンを塗布する事で一定期間、撥水効果をもたらします。
パラフィン帆布は、摩擦によってチョークマークと呼んでいる白い線が入ります
これは、パラフィン加工ならではの特徴で経年変化として楽しむ方も多くいます気になる方は、線の上に布を当てて低温のアイロンで軽く押してあげると、蝋が解けて再び生地に馴染むのである程度消す事が出来ます。
Hill’s Side Houseでは、その中でもさらに特殊な『ドラゴン防水加工』というパラフィン加工を施した帆布を多く使用します。
ドラゴン防水加工は、帆布の上に塗布するのではなく、染色の段階でパラフィンを混ぜる事で糸自体にパラフィンを浸透させ、水分を含むと膨潤する綿の特性を活かした耐水圧3.000mm以上という防水性を発揮します。通常の布の傘が800mm以上とされているのでかなりハイスペックです!!!
今でもトラックの幌として生産されている産業資材です。
ほかのバッグブランドでは、ほぼ使用されていない素材なので希少性高いですね
ここまで読み続けていただきありがとうございました。
このブログを通じて少しでも皆さんに知っていただき、帆布を手に取っていただけたら凄く嬉しいです。
これからも、日本が誇る帆布という伝統と技術をバッグだけでなく色々な物に使って、皆さまにお届けできるよう邁進していきます。
これからもHill’s Side Houseにご期待ください。
ありがとうございました。
Hill’s Side House 河合
家族全員が揃う時間が急遽できたので、1泊2日の道志キャンプへ行ってきました。
徐々に紅葉が彩り始めた道志の山々。
気温も少し肌寒い程度で過ごしやすい秋キャンプを満喫できました。
ダッチオーブンで手羽元のトマト煮を作ったり
キュウリを蛇腹に切っておつまみ作ったり
頑張って岩を割いてみたり。。。
焚火を囲んで家族団らんを楽しみました。
焚火に欠かせないtakibi トートは薪と斧を突っ込んでガンガン使ってもへこたれない頑丈さ。 逆に使い込むほどに味わい出てきました!!!
*画像のバッグはサンプルでフロントポケットのメッシュがブラックですが、商品はグレーに変更しましたのでご注意を。
キャンプの時に大活躍のバケットショルダーはサブバッグとして。。。
設営終わってちょっと出かける時はこのサイズがちょうど良いし、キャンプの雰囲気とも抜群に合います。
そして今回一番のお楽しみは、先日購入したコールマンヴィンテージランタンへの初点灯。
二子玉川にあるヴィンテージランタンを中心に取り扱っている『VIBLANT』のスタッフの方に教えてもらった事を 思い出しながらチャレンジした結果。。。
成功!!!!!
少し灯りが安定しなかったので、まだまだですが何とか点灯すること出来ました。
今までメンテナンスが大変そうなイメージがあったので避けてきたガソリンランタンでしたが、 電気とは違うリラックスした空間を作り出してくれました。
今回は、同じくコールマンのこちらのランタンも持っていきました。
このランタンもかなりの優れものです。
室内で使えないガソリンランタンの代わりに室内を快適にしてくれます。
取り外せば懐中電灯にもなるので夜中トイレに行きたくなっても安全に行くことができます。
やっぱりコールマンのコスパは凄い!!!
翌日、若干天候が崩れてしまいましたがキャンプ場近くの遊歩道を家族で散策。
水源豊かな道志ならではの表情を見ることが出来ました。
夏とは違う楽しみ方ができる秋キャンプ。
食べる料理も飲むお酒の種類もテント内での過ごし方も全然変わってくるので
秋キャンプやってみたいけどまだの方は是非おススメです。
あ、山の朝晩は結構冷え込みますので、防寒の準備は必須です!!!
来月は、もう少し奥に入った北杜市へ行きます。
またブログにしますのでお楽しみに!!!
ではその時まで~。。。
ありがとうございました。
Hill’s Side House 河合
Hill’s Side Houseオリジナルステッカーが出来上がりました!!!
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些細ですが、日ごろの感謝の気持ちを込めさせていただきます。
お好みでタブレットやラップトップに貼って自分仕様にカスタムしてみてください。