どぉ~も! ヒルサイ河合です!!
*『ヒルサイ』は『Hill’s Side House(ヒルズサイドハウス)』の愛称です
バッグを買うとき選ぶポイントってなんですか?
休日の外出・仕事・お稽古の道具入れ・ショッピング
いろんな目的がありますよね
そこで!!!
ファッション雑貨に携わって15年のヒルサイ河合がバッグを選ぶときのポイントをご紹介します。
- バッグの素材のこと
知ってるようで知らないバッグの素材をご紹介 - バッグを買う前に
ぼく自身が体験して実際バッグを買うときや、作るときに気をつけるポイント - そんなにポケットって必要ですか?
あると便利なポケット。でもそのポケット本当に必要? - コーディネートのはなし
毎日のコーディネートが楽しくなるプチ知識 - 素材別お手入れ
お持ちのバッグとより長く寄りそうために必要なこと
【帆布】

綿糸を平織りした布のことを帆布(はんぷ)と言います
帆布のことは以前ブログにしているのでよければこちらもどうぞ⇓⇓⇓
帆布は生地の厚みを数字で表記します。日本では『号』海外では『オンス』となります。デニムなんかは日本でもオンスで表記してます。
日本の帆布は『1号~11号』までのサイズがあります。数字が小さくなるほどに生地も厚くなっていきます。
その中でも1号~3号までの極厚帆布は、特殊な織り機が必要でこの厚さの帆布を織れるのはヒルサイでもお世話になっている(株)タケヤリさんだけです。

帆布は、天然の綿を糸にして織った生地なので丈夫で風合いのあるバッグへと仕上がります。
白い糸から染色したり加工したりしますので様々な表情の帆布バッグを楽しむことができます。
ただ、濡れたり擦れたりすると色移りするかもしれませんので、白や淡い色の洋服でバッグを持つときはご注意ください。
本体が帆布でハンドルがレザーのバッグなんかは、カジュアル感もありながら大人っぽい雰囲気になるのでおススメです。

ここで少しヒルサイのことを
帆布は、まず生機(きばた)と呼ばれる生地を織っていきます。そこから色を入れたり特殊な加工を入れてヴィンテージ風に仕上げたりします。(生機のままバッグにすることもあります)
ヒルサイがつかっている帆布はその中でもさらに珍しい防水加工した帆布をバッグにしています。

この帆布は、天然素材としてはかなり高い防水性がありまして、青果なんかを運ぶトラックの幌としてつくられている帆布です。
国内外でもこの帆布をつかっているバッグブランドはあまり存在しません。
なぜ存在しないのか?
色がカーキしかないからだと思います。
トラックの幌なので色がたくさんある必要がありません。もし、別注で違う色を作ったらものすごい量の生地を作らないといけません。
そこまでリスクすることが難しいんですね。
ではなぜ、ヒルサイにはカーキ以外にブラック・ネイビーが存在するのか・・・


さっき名前が出たタケヤリさんが同じ加工した生地をリスクして別注で生産してくれているからなんです。その生地をヒルサイも使わさせていただいているのでカーキ以外の色も展開できているんです!!!
『ヒルサイ、なにもしてないじゃん!!!』
という声が聞こえてきそうですが、そこはお互いの信頼関係があったらこそ(笑)
ヒルサイもつかっているという事もありますが、個人的にも帆布はおススメな素材です。
【ナイロン・ポリエステル】
合成繊維をつかった代表的な素材です。

軽くて丈夫、しかも天然素材に比べると扱いやすい素材なので多くのバッグブランドがつかっている素材です。
ナイロンで有名なのはアメリカの化学繊維メーカー『インビスタ社』が開発した『コーデュラナイロン』という生地です。

名前だけだとピンとこないかもしれませんが、このマークは見覚えがあるかもしれません。
多くのアウトドアブランドがリュックなんかの耐久性が必要なバッグにつかわれています。
ポリエステルは、ナイロンよりも安価ということもあって、本体だけではなく裏地なんかにもつかわれます。
色のバリエーションも豊富なのでコーディネートがしやすい。
ただ、全部同じデザインになるので風合いや経年変化を楽しむことはできません。ヒルサイは、そこを大事にしているので合成繊維をつかうことは、ほぼありません。
【レザー】
レザーはたくさんの種類があります。
牛・馬・羊・ヤギ・鹿・豚・熊・・・・
それ以外にもトカゲや蛇、エイ、サメ・・・
まだまだあります!!!
大きさも種類によって違います。
レザーは腹を割いた状態から各パーツに分けていきます。

お腹部分は柔らかくてシワが多かったり、肩の部分は硬くて分厚かったりしますのでパーツによって取り分けていきます。
『コードバン』って聞いたことありますか?
コードバンとは馬のお尻部分のレザーの名称です。

非常にキメが細かくなめらかでしっとりした質感です。サイズがすごく小さいので希少性が高く財布なんかの革小物でつかわれることが多いです。
1番メジャーなのは牛のレザーです。その中にもベビーカーフ・カーフ・キップ・ステアなどに分かれます。
レザーは奥が深い素材なので改めてブログにしようとおもいます。
どのレザーにも共通して行われる工程があります。
それを『鞣し(なめし)』と言います。
鞣しとは皮を柔らかくすると書きます。
レザーの素になる原皮(げんぴ)をきれいに水洗いして残った毛や汚れを落として柔らかくする技術のことを鞣しと言います。
鞣しは大きく2つに分かれます。
《植物タンニン鞣し》と《クロム鞣し》

植物タンニンは、植物に含まれる水溶性の化合物を動物性タンパク質と結合させる技術です。この良さは、経年変化を楽しめること。使い込むほどに柔らかくなって独特な色・ツヤが生まれます。
メンズバッグブランドでよくつかわれる素材です。

クロム鞣しは、化学薬品をつかった技術です。100年ほど前にドイツで開発されました。植物タンニンと比べると生産に時間が短いので現在流通しているレザーはクロム鞣しが多いです。
クロム鞣しの良さは、色数も豊富でメンテナンスも楽なところ。レディースバッグやソファ、車のシートなんかに多くつかわれています。
経年変化は、ほとんどしません。

ヒルサイでつかっているレザーは、植物タンニンの中でも希少な『ピット槽鞣し』という伝統技術でつくられたレザーです。液剤を入れたプールみたいな槽でじっくり鞣されたレザーは丈夫で絶妙なツヤが生まれます。
レザーバッグを買うときはメンテナンスも重要です。特に水に濡れるとシミやカビの原因になりますのでご注意を。
『やり方がわからんないよ~』
という声が聞こえてきそうですが、大丈夫!!!
ネットで多くのメンテナンス記事がありますし、メンテナンスキットも売られています。
日々の『お疲れ様ブラッシング』とたまの『お疲れ様オイルケア』をしてあげるだけで、オンリーワンなバッグへと育ちます!!!
【合成皮革】

合成皮革は、基布と呼ばれる布に合成樹脂を塗布してレザーの様な見た目にした素材です。レザーほどデリケートではないので、お手入れも楽でお手頃な値段でレザーのようなバッグを楽しめます。
ただ、経年劣化しますし、ひっかけたり擦ったりすると表面が裂けてどんどん樹脂がはがれる可能性があります。
個人的にはおススメしません。
買い足しや買い替えはレザーバッグと比べると手軽にできますが、レザーであればメンテナンスすれば長くつかえます。
値段は多少しますが、じっくり時間をかけてバッグを育てることをおススメします。
【素材まとめ】
メンズバッグによくつかわれる素材は
- 帆布
- ナイロン
- ポリエステル
- レザー
- 合成皮革
それぞれのメリット・デメリットを知ることで、買うときの環境や目的によって選ぶ判断材料になります。
ぼく自身は、日本の技術と歴史がぎっしり織り込まれた『帆布』が断然おススメ
世界が絶賛する日本の帆布を是非お試しください。
今日はここまで!!!
次回は【疲れにくいバッグ選びのポイント】をご紹介します。
ありがとうございました。
Hill’s Side House 河合
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